曾子曰く、士は以て弘毅ならざるべからず。
士人はおおらかで強くなければならない。任務は重くて道は遠い(新約聖書にも似たような一説がありましたが…)。
論語の語られた時代の「士人」は初期に軍人、後に官僚・政治家・知識人を指すようになったようですが(脈絡がないように思うのは私だけでしょうか)、私も「士」のつく職業ですので、ドキリとしました。
「士」は物事を大きく捉え、強い意思をもって物事にあたらなければならず、その任務は重大であり、一生負い続けなければならないと言っています。大きな視野と強い意思を持って仕事にあたり、重い責任と一生付き合うべしと、弁護士の仕事を示しているようで、重く響く言葉です。
わが身を振り返ると、広い視野も強靭な意思も備えておらず、あまりにかけ離れている現状に呆然とするよりありませんが、目指す姿として遠い道を歩まねば、と思います。♪君の行く道は〜 でも、最初から「遠い」とか言わないで欲しいですよね。 |