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コラム・弁護士

 
   

わたくしと暑熱

鈴木 周

2015年9月


弁護士 ・ 鈴木 周

わたくしは暑熱に興味がある。暑いのは大嫌いで、特にマッチョトレーニングで筋量が増えてしまった近頃では、ちょっと動くとすぐ筋肉が多量の熱を発散して暑くてたまらず、事務所ではアイスノンを股間に挟んで仕事をしている。血流の集中する箇所が冷やされ、全身が涼しくなってとてもいい感じだ。家の自室では、エアコンは18度の「強風」にしており、南極気分で超快適だ。

このように暑いのは大嫌いなのだが、暑熱には昔から興味があった。嫌い嫌いといいながら、なんだか無視できないというか、気になるというか、そういう微妙な気持ちだ。ああ、君君、それが恋というものだよ。って、マジすか、そうか、そうだったのか。

そういえば暑熱に恋して止まず、3年前には探検隊を募って、わざわざ新幹線に乗って、猛暑日の熊谷に探検にまで行ってしまった。今でも、暑熱のニュースは大好きで、毎日毎日、「今日は多治見がトップか。さすがだなフフフ…。」などと必ずチェックしている。

猛暑と言えば熊谷(40.9度)、そのライバル多治見(40.9度)、そしてこないだ四万十市で41度が記録されたが、四万十はその後パッタリと音沙汰ないので、単なる一発屋であった可能性が高い。アラジンか、いや日本一だから紀世彦か。

そして近頃クローズアップされてきたのが、群馬県館林市だ。地図で見ると、群馬県がチョロッと舌を出してるあたりだ。天気予報の表示では、スペースの関係で熊谷と前橋の気温が表示されて館林は出てこないのだが、かなりの頻度で日本一の気温を記録している。なにしろ館林市は、最高記録も持ってないのに、「日本一暑い街」を自称して、暑さをウリにして町おこしをしようとしているようだ。だが、わたくしは、その心意気に免じて、何とか「日本一暑い街」と認めてあげたいと思っているのだ。だって、たいてい毎日、日本で一番暑いんでしょう? これはホームラン王みたいなもんでしょう? 四万十の41度は確かに凄いが、ブーマーの160m弾みたいなもんで、ホームラン王とは関係ないでしょう? などと言うと、「いやいや、ボルトの9秒56みたいなものでしょう。」という反論する輩もいるかも知れないが、わたくしとしては、そのような都合の悪い話にはダンマリを決め込んで先に進みたい。

で、こないだの8月1日(土)は、館林でその日の日本一39.4度が記録されており(今夏全国2位。1位も館林で8月7日の39.8度)、熊谷でも38.3度あったのだが、わたくしは、丁度両市の近辺にある群馬の藤岡に帰省していので、ほぼ39度の世界を体感してきた。が、覚悟して行ったせいもあるが、正直、「暑い事は暑いが、短パンとTシャツじゃ本当に暑いのか分からん。やっぱ背広じゃないと。」という感想を抱いた。もっとも、熊谷40.9度の日も同じ格好だったが、この時は「なんじゃこりゃ?」と本当にたまげたので、40度を境に体感もだいぶ変わるようだ。日本人の暑さ感覚の範疇を逸脱するということだろうか。

そういうわけで、今度機会があったら、是非暑熱のさなかに前橋地裁の館林支部に探検に行きたいと思っている。関弁連で熊谷の暑熱の記事はもう書いてしまったので、取材ではなくて、純然たる趣味で行くことになる。高崎で乗り換えて在来線で20分くらいなのかな。…と思ったら、地裁支部がないじゃないのさ。館林には簡裁しかないのか…。これじゃ行ってもマッチ箱みたいな庁舎しかないな。弁護士会もなさそうだ。やめといた方がいいな。

ここまで引っ張ってきてオチがなくなってしまって申し訳ないが、しょうがないので、尻切れのまま本稿を終わることとしたい。すんません、サヨーナラー。

 

【追伸】

さすがにこれで終りじゃあんまりなので、わたくしが嫌いだけど気になるものを、あと二つ聞いて欲しい。

まず一つは高速道路の渋滞だ。ゴールデンウィークやお盆なんかの混んでる時は50kmとかになるでしょう。わたくしは渋滞は嫌いで、時間をずらしたりして決して巻き込まれたりはしないのだが、テレビで渋滞を見るのが好きで、ヘッドライトが連なっている渋滞のニュース見ながら、「お、やってるやってる。ご苦労さん。キヒヒ。」なんて言いつつビールを飲んでいる。本当に性格が悪いと思うが好きなのだから仕方ない。

前に、お盆のUターンラッシュの時に、蓼科に行くために中央高速の下り車線を走っていたら(渋滞の逆ですね)、府中を出たところから、反対車線がどこまでも車で埋め尽くされていて、八王子を過ぎても、相模湖を過ぎても、上野原を過ぎても(この辺まではまだ理解できるが)、大月や勝沼を過ぎてもまだ渋滞したままで、なんと甲府の手前まで車が繋がっていたことがあって、大変びっくりした。80kmくらいあるんだろうか。渋滞の最後の人に、「おーい、先頭は府中だぞー。」と言ってあげたかったが、実際に知ったら絶望してしまうことだろう。彼らはいつ東京に帰り着いたのだろうか。

あと一つは、大雨だ。台風なんかの時にバシャバシャ雨が降ってくると、まずは家のリビングのカーテンの陰から表を見て、傘がひっくり返った人とか、合羽で自転車乗ってフラフラしている人などを見て、「おー、すごいすごい。気を付けろよー。」などと見物するのが好きだ。そして、風雨がもっと激しくなって、ゴーゴー言い出すと、もう居ても立ってもいられなくなり、家族を車に乗せて「ヒャッホー!」とか言いながらブイブイ走り回ってしまう。ワイパーなんか全く効かないところが良い。車も綺麗になって一挙両得だ。

この大雨に関しては全国に同好の士がいるらしく、よく増水した川を土手まで見に行って流されちゃう人いるでしょう。あれは心配で見に行ってるんじゃなくて、いつもと川の様相が違って「おー、スゲースゲー。」とドキドキするので思わず見に行ってしまうんでしょう。死んでしまっては気の毒だが、学生時代によく多摩川の増水を見に行ったわたくしには、その気持ちがよく分かるのだ。

こうしてみると、結局、暑熱にせよ渋滞にせよ大雨にせよ、人間というものは、自分の理解というかスタンダードの範疇をはるかに飛び越えた非日常の環境や風景に、嫌い怖いと思いつつも惹かれるということなのだろう。恋は盲目、いやちょっと違う、あばたもエクボ、これも違うか、まいいや。

 

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