前回のコラムでチラとお話し致しましたが、わたくしは現在増量に励んでおります。昨年のベストボディ日本大会の決勝審査でファーストコールに呼ばれず、「７位から１０位のどれか」という成績に終わり、「やっぱもうちょっとバルク（筋量）つけないと、ここから上にはいけないな。」と痛感し、今年の出場は見送って、２年かけてバルクを増やそうと考えたわけです。
なんで定期的に太ったり痩せたりするのかというと、筋肉はオーバーカロリーにならないと増えないからなのです。カロリーがマイナスなのに、筋肉だけ増えていく、ということは不可能なので、増量期は「脂肪が増えてもいいから、なるべく筋肉を増やす」、減量期は「筋肉が多少減るのは仕方ないが、なるべく脂肪を減らす」というのを繰り返していくわけです。例えば、増量期には脂肪と筋肉が５対５で増えたとしても、減量期に脂肪の方が多く減れば、差し引きで筋肉が多く残る、ということになるわけです。
しかしながら、実際にはそううまく行きません。自分の体で試してみたところ、私の場合には、増量期は「脂肪が７０％、筋肉が３０％増える」ことになり、減量期は「脂肪が７０％、筋肉が３０％減る」といった感じになります。「それじゃ同じじゃん。太って痩せて元に戻っただけじゃん。」と思われるでしょうが、まさにそのとおりです。とはいえ、さすがに全く残らないというわけでもなく、昨年の同じ体重だった時期のデータと比較すると、昨年比で+１㎏くらい筋肉が増えているようです。１年間頑張ってもそんなもんです。
そして、増量と減量の差し引きで筋肉を残すわけですから、沢山体重を増やして減量のスタート地点を上げた方が、残せる筋肉も大きくなります。１㎏増量して１㎏減量しただけでは、ロクすっぽ筋肉は残せませんが（たぶん数十グラムとか）、これが１０㎏増量して１０㎏減量できれば、１㎏位は筋肉を残すことが可能になるでしょう。
このような理由で、昨年１２月から毎日毎日食べ続け、日本大会で６１㎏だった体重を、今年２月終わりには７１㎏まで増やしました。当然お腹もタプタプになりますが、そんなこと気にしていられません。ただ、当初は８０㎏くらいまで増やそうと思っていたのですが、７１㎏を超えたところで頭打ちになりました。今は、沢山食べ続けていないと痩せてしまう、というモードに突入しております。やはり体というのは、ある一定のラインを保とうとするらしく、私の場合には６８㎏位が均衡線で、それ以上とそれ以下にしようとすると、かなり苦労することになります。もちろん、ピザやカツカレーなどの高カロリー食品を食べ続ければ体重は増えるのでしょうが、脂肪ばかり増やしても仕方ないので、きちんとバランスを考えて食べなければなりません。
現在は、一日５食にして、食間にはプロテイン（一日３回くらいか）を摂取しております。朝４時に起床して朝食を食べ、その後ジムでトレーニングをして、帰って７時過ぎから第２朝食、出勤後、１１時３０分にお昼ごはん（焼き魚の弁当が多いです。ご飯は大盛り。）、午後４時におやつ（コンビニの弁当とチキンとサラダが多いです）、自宅に帰って午後７時３０分に夕食、１０時前に就寝というスケジュールになります。お昼以外はそんなに沢山は食べません。ご飯もお茶碗大盛り一杯くらいです。そのかわりマメに食べて、常に栄養を肉体に供給するわけです。
やってみると分かりますが、お腹減ってなくても食べ続けるというのは結構苦しいです。私はやっておりませんが、食事とともに整腸剤（わかもととかエビオスとか）を摂って、消化を促す人も沢山います。
しかしながら、このように確信を持ってデブになる時期がボディメイクにとっては必須なので、頑張って食べ続けなければなりません。これから暖かくなると、どうしても食欲が落ちてくるので、５月一杯くらいが勝負と思っております。夏場はもうしょうがないとあきらめて３ヶ月くらいは少し減量しようと思います。食べ続けてパンパンになった状態からですので、少し気を付けるだけで、７～８㎏はすぐに減ることでしょう。
秋口までに昨年比何キロの筋肉を残せるのか、頑張ってやってみます。
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