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コラム・弁護士

 
   

わたくしとラーメン

鈴木周

2005年12月

弁護士 ・ 鈴木 周

弁護士業務となんの関係もないが、新宿西口はラーメン屋の激戦区だ。武蔵、中本、次郎と言った全国クラスの大物だけでなく、もちもちの木、花火や、桔梗といった脇役陣も充実し、しのぎを削っている。私自身、4年前に新宿にやってきたときには、喜んで毎日食べていたが、現在では歳相応に油っぽいものが苦手となり、週1回程度となっている。チャーシューなんて1枚あれば十分で、なくてもいいくらいだ。そのかわりシナチクは沢山欲しい。

別記の原稿は、何年か前に弁護士会の業界誌に寄せたこぼれ話で、西口のラーメン事情を解説したものである。武蔵のことが褒めてあるが、この原稿を書いたあと、武蔵は変わった。一度ひどく味が落ちて、評判が悪くなった。だが、この半年くらいでまた復活しているように思う。店員の対応も気持ちがいい。でもさっき裁判所に行くついでに覗いてみたら12時半だというのに、人がほとんど並んでいなかった。土日は全国からラーメン行脚の人が集まるので、それこそ50人くらい並んでいることもあるが、地元での人気回復はまだまだのようだ。

ところで、この原稿は、どういうわけか弁護士会のホームページからは削除されており(というか掲載されていない)、いかなる判断でそうなったのかナゾである。固有名詞を出したのがいけないのかも知れない。よもや弁護士会のエライ人が「ワシは武蔵はキライだ」とか判断したわけではないだろうが、「これこれの理由で載せませんよ」くらい言ってくれてもいいのではないかと思う。あまり気分の良い話ではない。

ちなみに、これも何年か前、弁護士会の模擬裁判で、昭和30年代のいろんな物価を現代に置き換えなければいけないことがあって、ものさしになる食品としてラーメンを試してみたことがあった。「当時のラーメンと今のラーメンを比較して何倍になっているかで判断しよう。」ということである。しかし、始めてすぐに、このラーメン算は全く役に立たないことが判明した。社会内の相対的な価格という意味で、当時のラーメンより今のラーメンの方がずっと高いのである。そういえば、昔は、ラーメンのエースはナルトで、あとはシナチクとノリがポソポソ入っている程度で、デパートのお好み食堂で食べるのが普通だったと思う。要するに、この20年くらいの間に、ラーメンというものが急速に進化し、庶民性を失って高級化しているのである。タマゴ算もやってみたが、タマゴは逆に地位が低下している。結局、最後はお米算に辿りついたのだが、やはり毎日欠かさず食べるものというが一番参考になることがよくわかった。

最後に、私が一番評価している西口のラーメンは、桔梗のざるラーメン(醤油、680円)である。このクラスを私の地元府中に持ってくれば大行列間違いなしだが、そこは激戦区であるから、いつ行っても空いている。場所は小滝橋通りと職安通りの交差点の3件線路寄りである。

 

以下、弁護士こぼれ話「新宿西口ラーメン事情」(ニ弁フロンティア2002年5月号)

本当は「府中スーパー戦争」か「掃除こそ我が人生」をテーマに書きたかったのだが、それでは「こぼれ話」でもなんでもなく、単なる私生活の開示になってしまうので、激化する新宿西口のラーメン事情について述べたい。

私は、他の弁護士とともに、昨年の2月に事務所を市谷から新宿西口T−ZONEのとなりに移した。通勤はもちろん飲食の環境も劇的に向上したのだが、同時にお腹の周りも急成長を遂げつつある。そして、引っ越してみて初めて気付いたのであるが、西口はラーメン屋の数が非常に多い。以来、お昼はもちろん、小腹が減ったと言ってはラーメンを食べ続ける生活が1年近く続いている。平均一日一食は食べているのではなかろうか。

いちいちお店を紹介することは出来ないが、やはり新宿西口では小滝橋通りから中央線高架に入ったところにある、「武蔵」が最高峰であろう。小滝橋通りを職安通りに向かって歩けば、右手に異常な長さの行列が出来ているのですぐにわかる。その行列は万里の長城のごとくウネウネ蛇行し、時に20人以上の人が寒風に耐えながら待っている。しかも、店の中に入っても行列は続き、券売機で食券を買ってからも10人ほど待たなければならない。券売機前後で、「紀元前、紀元後」のような明確なランクわけがあるのではなかろうか。肝心の味の方は、食べた瞬間「うまーい!」と叫ぶ程でもないが、やはり「ううむ。」とうならされるレベルではある。一緒に行った同僚弁護士はブーブー言っていたが、彼のチャーシュー麺が1200円もしたことも一因と思われる。そりゃ1200円も取られたら不満の一つも出るよな、と思う。

しかし、このような成功例はまれで、基本的に新宿西口で生き延びるのは至難である。普通のまっとうなラーメンではダメで、やたら濃いいスープだったり、ウドンのようだったり、ゴボウがのってたり、なんかこう前衛的な要素がないと評価されないようである。

そういうわけで、作り手の志が全く理解されず、カップ麺のように3ヶ月くらいで廃止となる店も数多い。当然、店舗はラーメン屋以外に転用可能性などあろうはずもなく、すぐに看板だけつけ替えて次のラーメン屋が開店する。

そういう時は、「今度のは何ヶ月もつかなー」などと、前店主の悲惨な運命に思いを馳せることなど全くなく、食べ比べを楽しんでいるこの頃である。

 

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