ベストボディジャパン前橋大会結果速報 |
鈴木 周 |
2022年10月 |
今月は、たまたまベスボの前橋大会(10月8日。50歳以上のゴールドクラス)と重なったので、コラムはベスボの速報で誤魔化すことと致します。
わたくし、一昨年の日本大会の決勝審査で敗れ、「7位から10位のいずれか」という誠に中途半端な成績に終わってしまった反省から、「よし、大会は一年休んで、その間に筋量を育てるぞ。」と決心して、昨年はハードな筋トレと増量に励んできました。その甲斐あって、今年の3月には体重も77sを超え、「よしよし」と思っていたのですが、さすがにそこから半年で15sの減量はきつかった…。
減量に時間がかかるであろうことから、地方大会はなるべく遅い方がよく、日本大会(11月23日)直前の前橋大会(10月8日)にエントリーして、「そのまま日本大会になだれ込もう。」という魂胆でした。いまから思うと浅はかですが、前橋大会で日本切符取れないとは露ほども思わず(3位以内に権利が与えられる)、他の地方大会にはエントリーしませんでした。
ところが、大増量してしまった影響で、9月になってもなかなか体が絞れてこず、お腹などプヨプヨの状態で、「あらら、このままじゃ前橋まで仕上がらないよ。」と思っておりましたが、「ま、仕上がり途上でも、3位なら大丈夫だろ。あわよくば優勝しよう。」などと多寡をくくっておりました。完全に油断です。ダメな男です。
そしたら、いつも夏場の北関東の地方大会は、参加選手5人くらいなのに、メンバー表をみたら18人も選手が集まって来ていてビックリ。しかも前年度前橋チャンプとか日本大会ファイナリストなども混じっており、レベルも非常に高く、「ヤバヤバ、これじゃ3位も危ないよ。最後の習志野大会エントリーしておけばよかった。」と後悔してもあとの祭りです。「直前に権利とって、そのまま本番へ。」というのは、誰しも考えることだったということです。
ようやくお尻に火がついて、当日まで必死に追い込んで、なんとか見られる体にはしたものの、急激な減量で体はゲソゲソ、だけど体はなんとなーくユルイ状態(見る人がみたらすぐわかります)ですが、周りの選手はもうキレキレ、ここで3位に入らなかった時点で、この2年間の努力は水の泡です。
いよいよコンテストが始まり、最初は18人で予選を行うのですが、ここはまあ順当に突破して9人で決勝審査が始まりました。決勝では、ファーストコールで最初に6人が呼ばれますが、これが上位6名です。ところが1人目から4人目まで、ゼッケン7番(私)が呼ばれず、「あれー、まさかここで終戦なのかー?」と思ったら、5番目によばれ、外から2人目の位置に立たされました。次のコールで両端の2人が後ろに返され、私は4人に残りましたが、これで、一応、真ん中の二人が1位か2位、その外の私とゼッケン9番の選手が3位か4位という想定になります。案の定、次のコールで私と9番が返され、残った二人で規定ポーズを行いました。
これで決勝審査は終了して、あとは表彰式まで順位は明かされません。3位か4位で天と地の違いです。9番の選手は、すでにモデル部門(最細クラス)で日本切符を取っていたことから、恥も外聞もなくバックステージで「ベスボはオレに譲ってくれよ…。」などと情けないことを言ったりしておりました。が、まあ、実は、最後の4人に残った時点で、わざわざ7番と9番を入れ替えて、私が銅メダルの位置(審査員からみて右端)に移されたので、なんとなくですが「3位は確保したんじゃないかな。」という気はしておりました。もちろん、結果が出てみないと分からないのでそれまではドキドキです。
表彰式は夕方6時過ぎになり、ずいぶんと待たされましたが、幸いにして3位に滑り込むことができました。薄氷の思いでございました。表彰後の写真を見ても、「ユルイ…。腹のカットがぼんやりしてる。肩と腕の境目もない。」という感じで、あともうひと絞り足りませんでした。大会が終わって応援団のY氏とM氏と一緒に高崎で腹いっぱい上州牛のすき焼きを食べたら、栄養が充満して体がパンパンになったのでしょう、今頃になってキレキレになってきたのですが、これはもう「コンテストあるある」ですね。皮肉なものです。
いやー、しかし今回はいい勉強になりました。本番に向けて悔しさが残る結果ですが、かえってそれが丁度よかったとも言えると思います。どこか別の地方大会でアッサリ勝っていたら、きっとユルんだ心と体で本番を迎えて、あえなく予選落ちしたものと思います。
ここからは、少し減量が進むだけて、表面の脂肪が薄くなってきて、どんどんカットが出てきますから、油断することなく、11月23日の日本大会に向けて、きちんと追い込んで仕上げたいと思います。
前橋の上位2人はさすがでした。完敗です。特に優勝した11番の選手は、一昨年は対戦していない若い選手(といっても50歳は超えてるわけですが)で、「活きのいいのがどんどん出てくるなあ。」と感じました。実際、わたくしが万全でも勝てたかどうかは怪しいですが、この2人に勝たないことには全国入賞もないわけですから、鍛え直して日本大会では別人のような姿を披露したいと思います。
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