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コラム・弁護士

 
   

立川支部プチレポート

鈴木 周

2014年3月

弁護士 ・ 鈴木 周

今回は本来、長岡雪中行軍の第2回を掲載するはずだったのだが、行軍後、関東地方がエライ大雪になり、山梨では沢山の方が亡くなるなど被害甚大であったことから、わたくしと関弁連編集とで相談して、「掲載は見合わせた方がよかろう」ということなった。暖かくなって、雪害の事が人々の記憶に彼方に行ってしまった頃、コソっと掲載するつもりだ。

で、今回は、替わりに書いた、立川支部プチレポートをアップしたい。以前から、「立川支部で小編を書いてみたい。」と思っていたのが、ひょんなことから実現してしまった。

〜 以下、関弁連だより4月号掲載コラム 〜

  今年の2月の大雪で、関東及び中部が大雪害に見舞われ、関弁連の会員の皆様も大変なご労苦を被ったことから、長岡雪中行軍の記事は見合わせた方がよかろうということで、掲載が延期となりました。雪中行軍は豪雪の前でしたので、ちっとも私のせいじゃないのですが、無情にも編集から「穴空けたとこ、責任持って埋めなさい」との指示が出たため、今回は勝手知ったる東京地裁立川支部のプチレポートをしたいと思います。

「ンなのしょっちゅう行ってるからいいよ。」というのは東京近郊の方だけで、関弁連管内の大半の会員はご存知ないでしょう。今日はちょうど午後1時30分の破産管財事件で行って来ましたので、その際の出来事を臨場感を込めてご報告致します。

私は事務所が新宿なので、1時30分の期日の時は、12時45分の中央特快に乗っていきます。東京駅から来られる方は12時30分発になりますね。特快ですと新宿から立川まではたったの24分ですが、中央線は過密ダイヤのせいで人身事故や天候急変に対して大変に脆弱で、何かあると真っ先に止りますので、注意が必要です。立川からはモノレールで一つ離れた高松という駅で降ります。Yahoo路線情報で検索するときはちゃんと「高松(東京)」と入れないと、「今すぐ羽田に行って飛行機乗れ」みたいなヘンテコな指示が出て「うどん喰いに行くんじゃねんだよ」等とイライラします。

立川支部プチレポート

立川に着くまでの間、支部のご紹介をしますと、立川支部の管轄の人口は、416万人もおり、支部登録弁護士も約1000人もいます。これは地裁本庁と比較しても、大阪、横浜、愛知に次ぐ規模で、福岡県弁護士会全体といい勝負です。全国でも断トツの巨大支部であると言えるでしょう。「そもそもこれが支部なのか」という疑問は昔からあり、本庁化の要望もずっと出してはおりますが、今のところ実現しておりません。平成21年までは、八王子に支部がありましたが、黒澤や小津の映画に出てきそうな、お役所然としたボロい庁舎でした。しかし、アクセスは、猛速運転の京王線出口からすぐですし、乗り換えも要りませんし、「ラーメン御殿」(そういう店があるんです)でネギラーメン食べられましたし、立川よりずっとよかったです。ただ、いかんせん敷地が狭すぎて、駐車場や中庭のテニスコートにまでプレハブの庁舎を建てて凌いでおりましたので、移転が決まった時には「残念だがやむなし」の感がありました。それにしても、この10年位、すっかり三多摩の中心が八王子から立川に移ってしまいました。立川は青梅線のターミナルになっており、人の流れが集中することも大きいのだと思います。デパートが立ち並ぶ立川駅前の賑わいに比較して、八王子駅前のアーケード街(大雪でつぶれたアレです)などは寂れてしまった印象で、これも時代の流れなのかなあ、と思ってしまいます。

おっと、そろそろ立川です。が、なんと、1分遅れております。もう17分です。勘弁して下さい、モノレールは20分に出るんです。…などと慌てているのに、やはりこれかーっ! そうです立川駅名物、エスカレーター大渋滞です。階段がないため、大勢の老若男女が狭いエスカレーターに殺到しており、渋滞の消化速度は時速約1km、私の歩幅は約5cmという有様です。これはまるで人間砂時計です。来るたびに「なんとかしてくれよJR…」と思います。

ようやくエスカレーターを上って改札を出ました。が、もうモノレールは間に合いません。仕方ない走ってくか、寒いから汗もかかないだろ、などというわけはありません、タクシーです。今は異動されましたが、以前の立川支部の担当の裁判官(女性)は遅刻に厳しい方で、ちょっと遅れると「遅れた理由をおっしゃって」等、チクリと言われるのでビクビクものでした。が、私は実はそういうの嫌いじゃありません。ちなみに裁判所までの直線距離は分かりませんが、歩くと25分かかります。行く先にポツンとお城のように立っているので、近いように見えるのですが、歩いても歩いても着きません。蜃気楼みたいです。同じことは立川警察署にも言えます。

この時間なので当然ですが、タクシーは何十台も待っています。乗り込んで、「近くて申し訳ないんですが、裁判所までお願いします」と言ったのですが、やはり返事してくれません、怒ってます。一時間くらい待ったんでしょうか、気持ちはとてもよく分かります。と言ってる間に裁判所にはすぐに着いてしまいました。ああ、顔は怖いが気の弱い私は、また「お釣り要りません。レシートだけ下さい。」などと、みすみす290円を渡してしまいました。それだけあれば牛丼食べられたのに、ダメな私…。

と反省しつつ、4階の集会場に向かいます。エレベーターは6つあり、ボタンさえ押せばどれかが開くといった感じで、実に快適です。霞が関と大違いです。ジャストタイムで会場に飛び込んだら、債権者が誰もおらず、ホッとしつつ破産者と代理人と書記官に財産目録等を渡したところで、裁判官が登場しました。債権者がいないので、あっと言う間に終わり、破産者を励まして手続き終了。ものの5分ですが、やはり公開の法廷や集会場でやるところに意義があり、破産者の経済的更正への決意にも資するのではないでしょうか。

立川支部の庁舎は8階建で、まだまだ新品ピカピカ、広くて綺麗で実に快適です。一階には弁護士控室があるので、よくここでパソコン打ちますが、コンセントがないのが玉にキズです。

今日はお昼まだですので、地下食に行ってみましょう。立川支部は支部には珍しく50人程度入れる地下食があり、日替わり定食と、ウドン、ソバ、ラーメン、カレーなどの定番ものがあります。裁判所の周りにはロクな店がないので、お弁当も毎日作っているようです。地下食の隣には、印紙、切手、雑貨を扱う売店もあります。では、「地下食の良心を反映する」と言われる、醤油ラーメンを注文してみましょう。400円とは地下食にしちゃちょっといい値段だな…。確か、2年位前に腹ペコ状態で飛び込んで、ラーメンを食べて激しく後悔した覚えがありますが、現在はどうでしょう。

この時間帯はお客さんが少ないので、係の人が席まで来て注文を取り、出来上がるとお盆ごと持ってきてくれます。支払もテーブルで行います。厨房では、一応コックさんらしき男性が私のラーメンを作り始めました。しかし、傍らにはS&Bの缶がありますね、スープの業務用缶でしょうか…。待つこと3分で私のラーメンがやって来ました。ああ、これは、アレです、典型的な社食のラーメンです。サッパリタイプです。スープは業務用、麺は妙にシコシコしてますからおそらく冷凍でしょう。あとはシナチクとパサパサチャーシューと今どき珍しいナルト、それにネギパラパラという構成です。庁舎内は撮影禁止なので、お見せ出来ないのが残念です。味は、うん、まあ、これは誰も美味いとか不味いとか言わなかった頃のラーメンですね。及第点ギリギリに着地している感じがします。ただ、もともとの期待値が低かった分、2年前のような大後悔はせず、「ま、こんなもんだろ」という感想を抱きました。

立川支部プチレポート 立川支部プチレポート

全く物足りませんが、ラーメン食べ終わりましたので、帰途につきましょう。私は、帰りは裁判所横のバス停に並び、バスかタクシーか早く来た方に乗っています。どうせタクシーも立川駅に戻る途中なので、行きと大違いに「ラッキー」と感謝され、当然お釣りもあげません。ですが、今日は来るときにタクシー乗ってしまいましたので、高松駅からモノレールで帰りましょう。モノレールは10分間隔で出ており、駅までは徒歩5分です。高松駅の傍には弁護士会多摩支部の建物があり、法律事務所も一つ入っております。しばらく事務所名をうろ覚えで「ちゅらさん法律事務所」だと勘違いしていて、「美人ばっかりなのかな。それとも沖縄に縁があるのかな。」と思っていたら、「ひめしゃら法律事務所」でした。すみません。弁護士会は、かなり立派な建物で、こちらも新品ピカピカです。広さも十分で起案スペースもありますし、100人くらいの会議も可能な大部屋もあり、よくここで委員会やビデオ研修などが行われます。

ああ、残念、歩いてる間にモノレールが来てしまいました。高いところを走っているのでよく見えるのです。駅に着く間際にモノレールが来ると、本当にカクーっと力が抜けます。と言っても10分なので、缶コーヒー飲んでる間にすぐやってきます。高台で風がピューピュー通るためホームが寒く、コーヒーはしょっちゅう飲んでいます。

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高松駅から一つで立川北、二つで立川南です。どちらもJR立川駅へのアクセスは徒歩2分くらいです。私は立川南で降りて、駅直近にある「ラーメンスクエア」に寄ることが多いです。ここは、気鋭の若手ラーメン店主が覇を競っているモールで、中庭の周りに7店舗が並んでいます。多分、売上が悪いと退店させられるんじゃないでしょうか。そのせいか、どの店に入っても、大体美味しいラーメンが食べられます。ただ、気鋭のラーメンは大抵がギトギト系で(そうでないとインパクトがないのでしょう)、中年の私には胃腸にハードな店も多いです。以前は、有名な熊本佳花ラーメンも入っており、「美味しいけど、こういう老舗はここに入れると新味がないな…。」と思っていたら、案の定、撤退してしまいました。

ラーメンスクエアの隣には、オリオン書房があり、私にとっては天国のような空間となっております。ああ、ですが今日も、お客さんから頂いた大事な図書カードでくだらないゴルフ漫画など買ってしまいました。本当にすみません。

本屋を出るとすぐに立川駅です。中央線快速のホームに出、中央特快か、かいじ・あずさ等の特急のうち、いずれか早く来た方に乗っています。特急券は新宿まで500円です。以前は改札入ったところにJRのそば処「あじさい茶屋」があって、小腹が減った時によくかけそばを食べていたのですが、今は焼きそば屋さんになってしまいました。「駅で焼きそばってどうよ…」と思っておりましたが、未だに頑張っているところを見ると、案外愛されているのかも知れません。

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中央線のホームにはこれと別に「奥多摩そば」があります。私はこれまで入ったことがありませんでしたが、地下食のラーメンだけじゃ、大の男はもたないので、かけそばを食べてみましょう。お、結構繁盛してますね。「おでんそば」が名物のようです。あと、この「肉デラックス450円」てのが気になるな…。

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しかし初志貫徹、かけそば270円の食券を買って注文しました。麺はゆで置き、おつゆは給湯器(給汁器かな?)からボタン一つでジャーと出て来ます。残念ながらワカメちょい乗せはなしで、ネギのみです。出てきたのは、ううむ…これは…、今どきは立ち食いそばも、細くて黒くて腰のあるものが多いですが、ここのは太くて白くて殆どウドン粉と言った風情で、モソモソ系のやつですね。が、しかし、あれれ、これは結構いけます。不覚にも「ああおいしい」などと言ってため息をついたりしております。店主の長年の研鑽といったものは一切感じさせませんが、「立ち食いソバはこれでいいんだ。文句あっか。」という強い意志のようなものを感じます。270円という値段を考えると十分合格点でしょう。次回は肉デラックスを試してみます。

お、そろそろ特快が来くるようです。急いでお店を出ましょう。この時間だと3時には事務所に戻れることでしょう。

皆さんも立川支部にお寄りの際は、ご案内した施設やお店を是非お試しになって下さい。 それでは。

 

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